高低差速報

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    シンガポール


    1: 高低差速報
    2012年5月、私は「アジアの未来」というシンポジウムに出席するために訪日した。
    中、私は多くの日本政府高官と言葉を交わし、その中で、とわりけ日本が如何にして
    問題を解決するのかについて彼らに見解を求めた。

    彼らを刺激しないよう、「移民を受け入れるということは考慮しているか」とは問わ
    ず、「どうやって解決すべきか」とだけ尋ねた。すると、彼らの口から出る答えは、
    その多くが「産休と出産助成金の確保」というものだった。

    私は失望した。助成金がどれほどまでの効果を発揮するというのか。同じような政策
    を実施した国を見てもその効果は非常に限られているではないか。これはお金で解決
    が図れるような単純な問題ではなく、人々のライフスタイルの変化、考え方の変化と
    いった社会の総合的な要素がもたらした問題であるのだ。フランスやスイスのような
    支援策の成果があがった国であっても、そのプロセスは緩やかで、莫大な資金が投じ
    られている。

    日本は今、世界でなんら変哲もない平凡な国へと向かっている。当然、国民の生活水
    準は今後すぐには低下しないだろう。西洋諸国と違い、日本の「外債」は少ない。
    しかも、日本の科学技術は依然高水準で、国民の教育水準も非常に高いためだ。

    これらすべての条件が時間稼ぎをしてくれるが、最終的には人口問題が暗い影を落
    とし、そこから逃げ出せなくなるだろう。もし私が日本の若者なら、他の国への移
    民を考える。日本に明るい未来は見えないからだ。

    (作者:シンガポール元首相 リー・クアンユー)

    引用記事:http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2014-03/26/content_31910340.htm




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    1: 高低差速報
    シンガポールのリー・クアン・ユー元首相は、著書『One man‘s view of the world』のなかで、
    深刻な高齢化社会を長年解決できずにいる日本の将来を悲観し、
    「私がもし日本の若者だったら、他国へ移民する」との見解を示した。

    リー氏は、人口の減少は必然的に経済規模の縮小を伴うため、人口とその構造は
    国の運命を決める決定的に重要な問題だとしたうえで、日本の高齢化問題は極めて深刻だと指摘。
    日本の出生率はいまや1.39人。人口交替率(総人口の維持に必要な 出生率)である2.1よりはるかに低い。

    そして最後に、「日本は、平凡な、『その他多くの国の一つ』になろうとしている。
    もし私が日本人の若者だったら、おそらく他の国に移民するだろう。日本にいては未来が見えないから」と締めくくった。


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