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で、村上氏の新作「騎士団長コロし」(新潮社)が思わぬ波紋を呼んでいるのであります。
論議を呼んでいるのは第2部、謎に包まれた登場人物「免色(めんしき)」のセリフです。
この免色は物語のキーとなるキャラクターで、白髪の54歳の独身男性であります。

でこの男、ある人物の過去を語る中で〈南京虐サツ〉に触れ、主人公の肖像画家に対し、日本軍が降伏した兵隊や市民の大方をサツ害したなどと説明します。
その上で、免色は、

「おびただしい数の市民が戦闘の巻き添えになってサツされたことは、打ち消しがたい事実です。
中国人○者の数を四十万人というものもいれば、十万人というものもいます」

と語るのです。
よ、四十万人、ですと?
犠牲者数を過大に膨らませている中国の南京大虐サツ紀念館でさえ「30万人」なのにそれを上回る「四十万人」なのであります。

ネット上でも賛否両論起こりながら、さっそく中国・人民日報サイトも好意的に報道しておるようでありますね。

これですねえ、「小説の中のキャラクターのセリフにすぎない」、そもそもファンタジー作品なのであり、
「言論の自由」「表現の自由」で守られるべき創作作品の中のひとつの描写にすぎない、との「正論」があるわけです、
「神聖なる芸術の領域に汚らわしい大人のイデオロギーを持ち込んで批判するな」との「正論」であります。

それはそのとおりなのですけど、村上春樹さんのテクニカルなところは、
実は小説の中の人物に「汚らわしい大人のイデオロギーや事実」で固めながら一部だけ神聖なる芸術の領域であるファンタジー的要素を組み込んでいるところなのであります。



これはずるい、もとい高等なテクニックです。
素晴らしいです。
ノーベル賞獲得を目指して、村上春樹さんの大江健三郎化が止まりません。
巨大なる市場でもある中国人民への迎合を、もはや隠さなくなった村上氏なのであります。

http://blogos.com/article/213136/




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